ファクタリングは、売上金を入金日より前倒しで資金化できる便利なシステムです。
しかし、ファクタリングの利用が初めての方の場合
「ファクタリング業者はどうやって選べばいい?」
「やばい業者の見分け方は?」
このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はファクタリング業者の選び方や注意点、個人向けや大手など利用者別のおすすめ業者ややばい業者の見分け方を解説します。
ファクタリング会社はやばい?優良ファクタリング会社の選び方と注意点

優良なファクタリング業者の選び方は、信頼性の高さを見ることです。ファクタリング業者の中には悪質業者が紛れている可能性があります。
悪質業者を利用した場合は高額な手数料を取られる上、分割払いや追加融資で高い金利を上乗せされる可能性もあり危険です。
信頼できる業者を選ぶためには、特に、以下の項目をチェックしてみてください。
- 取引実績が豊富
- 手数料が相場とかけ離れていない
- 償還請求権がない
下記で詳しく解説します。
取引実績が豊富
取引実績が豊富なファクタリング業者は、多くの利用者から支持されていることを表します。
信頼を損ねるような業務を行っていた場合は、実績を積む前に利用者が離れていってしまうためです。
また取引実績が多いほど会社の利益も上がることから、資力の高さも実績に比例する傾向があります。
そのため、大きい金額でのファクタリングにも対応できる可能性が高く、必要な資金をすぐに調達できるでしょう。
多くの優良ファクタリング業者は、自社のサイトで取引実績を公表しているので、気になる場合は調べてみるのがおすすめです。
手数料が相場とかけ離れていない
ファクタリングの手数料が、相場とかけ離れていない業者は優良なファクタリング業者と言えます。一般的にファクタリング手数料の相場は、同等の割合で設定されている傾向があるためです。
ファクタリングの手数料相場は、以下の通りです。
- 2社間ファクタリング:5~20%
- 3社間ファクタリング:1~15%
相場よりも手数料がはるかに高額な場合は、架空の費用を請求してくる悪質業者である可能性が高いでしょう。
また、相場よりも手数料が低すぎる場合にも注意が必要です。低い手数料で顧客を誘引して契約を取り付け、後から追加費用を請求されるパターンもあります。
手数料が相場の範囲内におさまっているかどうか、契約前に確認しておくことが重要です。
償還請求権がない
契約時に「償還請求権」がなしになっていれば、信頼できるファクタリング業者と言えるでしょう。
償還請求権とは、ファクタリング業者が取引先からお金を回収できなかった場合に、ファクタリング利用者に代償してもらえる権利です。
つまり取引先が倒産した場合など、利用者側に責任がなかった場合でも取引先の負債をファクタリング業者に代償しなければなりません。
優良ファクタリング業者では、償還請求なしになっていることがほとんどです。
そのため、取引先からお金が未回収になったとしても、利用者が責任を負う必要がありません。
即日対応のファクタリング業者おすすめ:個人

個人事業主やフリーランスなど特殊な事業形態の方は特に、ファクタリング業者の選び方に悩んでしまうのではないでしょうか。
そんなときにおすすめなのが次のファクタリング業者です。
- QuQuMo
- フリーナンス
- ラボル
- ペイトナーファクタリング
個人事業主との取引実績が豊富で、即日での資金化が可能なため利用しやすいでしょう。それぞれの特徴を紹介するので、比較してみてください。
QuQuMo

QuQuMoは、クラウドサインによるオンライン完結型のファクタリングサービスを提供しています。
2社間契約なので取引先にファクタリングの事実がバレないのはもちろん、安全性の高い電子契約サービスにより、個人情報などの漏洩も心配ありません。
手数料相場や入金スピードについても申し分なく、業界トップレベルのファクタリング業者と言えます。ちなみに、提出書類は「請求書と通帳」の2点のみと少なめです。
柔軟審査で利用可能額の幅も広く、債権譲渡登記の留保も可能なので、個人事業主の方はぜひ一度チェックしてみてください。
手数料相場 | 1%〜 |
利用可能額 | 上限なし |
即日入金 | 可(最短2時間) |
個人事業主 | 可 |
フリーナンス

出典:フリーナンス
「フリーナンス」は、フリーランスや個人事業主向けの金融支援サービスです。
手厚い補償が魅力のフリーナンスでは、無料の会員登録をすることで「フリーナンスあんしん補償Basic」に自動的に加入できます。
取引中の事故や、納品物の欠陥などのトラブルが起こった場合でも最高5,000万円まで補償が付くため安心です。
また与信スコア制度を設けているため、ファクタリングを利用するほどスコアが高まり、手数料の引き下げなど好条件で利用できるようになります。
また、月額770円でバーチャルオフィスを利用できるなど、フリーランス向けの便利なサービスが豊富な点も魅力です。
手数料 | 3%〜10% |
即日現金化 | 可能 |
調達可能額 | 1万円~申請上限なし |
可能なファクタリング形式 | 2社間ファクタリング |
利用対象者 | 個人事業主(フリーランス) |
ラボル

出典:ラボル
「ラボル」は法人でも利用可能ですが、主にフリーランスや個人事業主に特化したサービスを提供している業者です。
WEB完結で簡単に申し込める他、最短60分のスピード入金が可能など、申し込みから資金化までに時間がかかりません。
24時間365日銀行の営業時間に関係なく入金されるため、突然資金が足りなくなった場合にも迅速に対応できます。
1万円からファクタリングが可能なので、少額でも気軽に利用できることも嬉しい点です。
手数料 | 10%(固定) |
即日現金化 | 可能 |
調達可能額 | 1万円〜10万円(初回) |
可能なファクタリング形式 | 2社間ファクタリング |
利用対象者 | 法人・個人事業主 |
ペイトナーファクタリング

出典:ペイトナーファクタリング
「ペイトナーファクタリング」は創業直後の利用も可能で、正午までに審査を完結することで即日入金にも対応しています。
初回の調達可能額は25万円までですが、利用実績に応じて最大100万円まで調達可能額を引き上げることが可能です。
また、ペイトナーファクタリングは必要書類が少ないことが強みで、請求書と本人確認書類のみで申し込めます。
一般的なファクタリング業者では、通帳などの資金繰りを示す書類の提出を求められることが多いでしょう。
その点、ペイトナーファクタリングは提出書類の少ない希少な業者と言えます。
手数料 | 10%(固定) |
即日現金化 | 可能 |
調達可能額 | 1万円〜25万円(初回) |
可能なファクタリング形式 | 2社間ファクタリング |
利用対象者 | 法人・個人事業主 |
即日対応のファクタリング業者おすすめ:大手

続いて、即日対応が可能なおすすめの大手のファクタリング業者を紹介します。
- PMGファクタリング
- アクセルファクター
- ビートレーディング
法人を対象とした取引実績が豊富なため、資力が高く大口のファクタリング取引でも安心です。
アクセルファクター

出典:アクセルファクター
「アクセルファクター」は業界トップクラスの審査通過率を誇り、契約者の半数以上が申し込み当日での資金化を実現しています。
取引先から入金されるまでのサイクルが長い場合でも、最長180日まで買取ってもらえるため、柔軟な対応力が強みです。
アクセルファクターでは、取引金額に応じて手数料が変動することが特徴で、具体的に以下のように手数料が変わります。
取引金額 | 手数料 |
---|---|
~100万円 | 10%~ |
101~500万円 | 5%~ |
501~1,000万円 | 2% |
1,001万円以上 | 要相談 |
手数料 | 2%~20% |
即日現金化 | 可能 |
調達可能額 | 〜1億円 |
可能なファクタリング形式 | 2社間ファクタリング 3社間ファクタリング |
利用対象者 | 法人・個人事業主 |
【
ビートレーディング

出典:ビートレーディング
ビートレーディングは、月間契約数800件以上を誇る大手ファクタリング業者です。
他社との大きな違いは、受注時点での注文書でファクタリングが可能な点で、納品前に前倒しで資金を得られます。
申し込み方法は対面とオンラインから選べるので、直接面談をしながら利用方法を確認したい方にもおすすめです。
資金化までは最短2時間で、2か月分の通帳のコピーと売上を証明できる書類(契約書・発注書・請求書など)のみで申し込めます。
個人事業主でも3社間ファクタリングであれば利用できるので、手数料を少しでも抑えたい場合は相談してみるとよいでしょう。
手数料 | 2者間ファクタリング 4%~12% 3者間ファクタリング 2%~9% |
即日現金化 | 可能 |
調達可能額 | 3万円~7億円 |
可能なファクタリング形式 | 2社間ファクタリング 3社間ファクタリング |
利用対象者 | 法人・個人事業主 |
PMGファクタリング
PMGは、毎月の取り扱い買取件数が1,500件以上と業界最大規模のファクタリングサービスです。2社間と3社間ファクタリングから選択でき、即日入金にも対応しています。
契約内容について丁寧に説明してくれるので、初めてファクタリングを利用する方も安心です。
また、PMGには金融に関わる知識や経験を持つスタッフが在籍しています。資金調達だけでなく、長期的な目線で経営改善に向けたアドバイスを行ってくれるのも魅力です。
資金繰りに困っている方や手厚くサポートを受けたい方は、ぜひ相談してみてください。
手数料 | 要問い合わせ |
利用可能額 | 上限なし |
入金スピード | 最短2時間 |
契約方法 | 2社間と3社間から選べる |
個人事業主 | 可 |
オンライン完結 | 可 |
ファクタリングの選び方!やばい悪徳業者の見分け方。ヤミ金・取り立てなど

安全なファクタリングの選び方は、やばい業者を避けることです。
直感的にやばいと感じる業者は悪質業者の可能性が高いですが、本当にやばい業者は具体的に以下のような特徴があります。
- 給与ファクタリングを行っている
- 所在地や連絡先が不明
- 償還請求ありの契約になっている
悪質業者にひっかからないためにも、見分け方をここで確認しておきましょう。
給与ファクタリングを行っている
給与ファクタリングを行っている業者は、ほぼ悪質業者と思って間違いありません。金融庁でも、給与ファクタリングを謳った悪質業者に対する注意喚起を行っています。

出典:金融庁
給与ファクタリングとは、給料日に勤務先から入金される予定のお金を勤務先に代わって前貸しすることです。
ファクタリングで扱うのが債権であることに対し、給与ファクタリングでは現金を扱うため賃金業に該当します。
そのため、本来であれば財務局長か都道府県知事に賃金業の登録申請を行わなければならず、勝手に業務を行うことは認められていません。
しかし悪質業者は登録をせずに違法に業務を行っているため、契約すると法外な利息や高額な遅延損害金を請求される恐れがあります。
また、自宅や勤務先などにしつこく取り立ての電話がかかってくるでしょう。給与ファクタリングを行っている業者では、契約しないよう気をつけてください。
所在地や連絡先が不明
会社の所在地や連絡先が不明な業者を利用するのは避けましょう。正当な業務を行っている限り、所在地や連絡先を公開するのが一般的です。
所在地や連絡先が不明な場合は、後ろめたい事情がある可能性があります。トラブルが起こった際にも対応してもらえず、最悪の場合足取りが掴めなくなってしまうでしょう。
所在地が書かれている場合にも、建物名や部屋番号まできっちり記載されているか確認する必要があります。
また、公式サイトがない業者や手数料が明示されていない業者にも注意が必要です。
償還請求ありの契約になっている
契約内容が「償還請求あり」になっている業者は、悪質業者である可能性が高いと言えます。
前述でも少し触れた通り、償還請求ありの場合は取引先の売掛金が回収できなくなった場合、譲渡後であっても補償金を自社負担しなければなりません。
優良なファクタリング会社の場合、償還請求なしでの契約になっていることがほとんどです。
そのため、譲渡した売掛金が回収不能となった場合、ファクタリング業者から補償金を請求されることはありません。
トラブルを契約時には償還請求の有無を確認しておくことが大切です。
まとめ
優良なファクタリング業者の選び方は、実績の高さや手数料、所在地などの明瞭性を確認することです。
個人や法人向けに適したファクタリング会社があるため、それぞれの特徴や手数料などを比較しながら利用しやすいものを選びましょう。