「今すぐお金が必要…」「大手消費者金融の審査に落ちてしまった…」
そんなとき、インターネット上で「個人融資掲示板」という言葉を目にすることがあるかもしれません。
特に「パトロン」「タンタカ」「レディハート」といった名前は、検索すると多くヒットします。
しかし、これらの個人融資掲示板を利用することは、非常に危険な行為です。
甘い言葉につられて安易に手を出してしまうと、取り返しのつかないトラブルに巻き込まれる可能性があります。
この記事では、個人融資掲示板の危険な実態と、絶対に使ってはいけない理由を解説します。
個人融資掲示板!パトロン・タンタカ・レディハートが危険な理由
そもそも個人間融資は違法性が高く、ヤミ金が多く紛れ込んでいます。
金融庁からの注意喚起にもあるように、そもそも個人であっても反復継続する意思をもって金銭の貸付けを行うことは貸金業法第2条の「貸金業」に該当し、無登録営業は違法です。
また、不特定多数が閲覧可能なSNS等で「お金を貸します」「融資します」などと書き込んで、無登録業者が契約の締結を勧めることも違法です。
引用:個人間融資掲示板くじらの口コミでトラブル?闇金・詐欺?コロンビアの借りれた口コミ。アプリ・優良・LINE・ツイッターなど。ライフハンティング
個人融資掲示板を利用することが危険な理由は、主に以下の3つです。
1. 違法な高金利や法外な手数料を請求されるリスク
個人融資掲示板を利用する相手のほとんどは、法律で定められた金利を大きく超える、いわゆる「闇金」です。
返済が滞ると、とんでもない額の利息を請求され、雪だるま式に借金が増えていくことになります。
ヤミ金で有名なトイチの金利を請求された場合は、年率365%となり、消費者金融の10倍以上の金利になります。
しかし、お金貸します掲示板をはじめとする個人間融資の場合、10日で1割の利息がつく「トイチ」のような法外な金利を請求される可能性があるので、注意が必要です。
たとえば、「トイチ」は年利で計算すると365%、10日で5割の利息がつく「トゴ」では年利が1,825%にもなります
高い利息を返済するために借金を重ねてしまうケースもあるので、個人間融資の利用はやめましょう。
引用:絶対借りれる個人融資掲示板で本当に貸してくれるのは?少額融資ならちょい借りOK?成功例口コミ。カードローンプロ
また、融資を受ける前に「保証料」「情報料」などといった名目で法外な手数料を要求されるケースも後を絶ちません。
2. 個人情報が悪用されるリスク
個人融資のやりとりでは、名前、住所、電話番号、勤務先といった個人情報を相手に伝える必要があります。これらの情報が闇金業者や悪徳業者に渡ると、以下のような悪質な被害に遭う可能性があります。
- 第三者への売却: あなたの個人情報が、名簿業者や詐欺グループに売買されることがあります。
- 迷惑な電話やDM: 借りていないにもかかわらず、高圧的な態度で借金の返済を迫る電話やメールが何度も届くようになります。
- 犯罪への利用: 最悪の場合、あなたの情報が特殊詐欺などの犯罪に利用されることもあります。
また、Twiiterや5chなどでの個人融資は個人情報の悪用にとどまらず、詐欺のリストに加えられる可能性もあるので、注意が必要です。
個人融資を利用する人物は、お金に困っていて、なおかつ危機感が薄いと思われがちなので、詐欺の対象者リストに加えられる可能性があります。
引用:Twitter個人融資5ch最新は危険!個人融資優良掲示板・サイト安全な人はどこ?LINE。知恵袋。ホンメディア
3. 恐喝・性的な被害に遭うリスク
特に女性が個人融資を利用する際には、性的な被害に遭う危険性が高まります。お金を貸す代わりに身体を要求されたり、弱みにつけこまれて脅迫されたりするケースも報告されています。
また、男性であっても、返済が遅れた際に自宅や勤務先に押しかけられ、暴言や暴力を受ける可能性もゼロではありません。
特に女性のひととき融資は裸の画像や動画をネット上などにばらまかれるケースもあり、大変危険です。
顔や体の写真を要求されたり、性犯罪に巻き込まれたりするリスクがあります。
「ひととき融資」の場合、借入できても繰り返し肉体関係を要求される可能性があるでしょう。
個人間融資は返済が滞ったときに名前や写真をネットにばら撒かれる被害も発生
引用:個人間融資掲示板コロンビアの口コミは危険!闇金で違法・被害の可能性。ひととき融資掲示板女性・リテラシー・LINE・タンタカ。ホンメディア
個人融資掲示板で実際にあった被害実例
個人融資掲示板」という言葉で検索すると、お金に困っている人たちを助ける親切な人がいるかのように見えるかもしれません。
しかし、その実態は、法律を無視した闇金業者が多く、利用すると想像以上の被害に遭う危険性があります。
事実、法律違反により逮捕者が出ています。
個人融資は安全にお金を借りられるものではありません。近年、出資法違反で逮捕者もでており、犯罪の温床となっています。
引用:個人融資掲示板レンタルキャッシュで借りれた?コロンビア・パトロンは大丈夫?口コミ優良5ch。レンタルマネーなど。ポイントタウンマガジン
ここでは、実際にあった被害の実例をいくつか紹介します。これらの事例から、個人融資掲示板がいかに危険かを理解してください。
実例1:法外な金利と手数料を請求されたAさんのケース
「どうしても今日中にお金が必要だったAさんは、個人融資掲示板で『少額なら即融資可能』という書き込みを見つけ、連絡しました。
相手から提示されたのは、1万円の借入に対して、1週間後に2万円を返済するというもの。
断ることもできず、借りてしまいました。
返済日、相手は『手数料』や『延滞金』と称して、さらに高額な金額を請求してきました。
最初の1万円を返済したにもかかわらず、最終的に数十万円もの借金を背負うことになってしまいました。」
実例2:個人情報が悪用されたBさんのケース
「Bさんは、個人融資を申し込む際に、身分証明書や勤務先の情報、さらには家族構成まで詳細に伝えてしまいました。
融資は受けられなかったものの、その後、知らない業者から『あなたの情報が登録されている』と身に覚えのない請求書が届いたり、迷惑な電話が何度もかかってくるようになりました。
個人情報が闇金業者間で共有されたり、詐欺グループに売られたりしたため、まったく関係のない借金の催促や、詐欺まがいの電話に日々悩まされることになりました。」
実例3:返済を要求され脅迫を受けたCさんのケース
「Cさんは、給料日までのつなぎとして、個人からお金を借りました。
約束通り期日までに返済しようとしましたが、相手から『返済は受け付けない。今から自宅に行く』と連絡がありました。
恐怖を感じたCさんは、無視していましたが、その日の夜に自宅を訪ねてきた複数の男たちから、怒鳴りつけられ、脅迫を受けました。
近所にも迷惑がかかり、精神的に追い詰められたCさんは、弁護士に相談し、警察にも協力を求めることになりました。」
実例4:女性が性的な被害に遭いかけたDさんのケース
「Dさんは、生活費に困り、掲示板で融資を求めました。ある男性から連絡があり、融資の条件として『直接会って話したい』と言われました。不審に思いながらも、Dさんは約束の場所へ。
すると、その男性から『お金を貸す代わりに、体を要求する』と迫られました。Dさんはその場から逃げ出しましたが、その後も脅迫めいたメッセージが送られてきて、精神的な苦痛を味わうことになりました。」
個人融資掲示板の代わりになるのがカードローン
お金に困ったとき、個人融資掲示板は危険な選択肢です。代わりに検討すべきは、国が定めた法律に基づいて運営されている正規のカードローンです。
アイフル
アイフルは、大手消費者金融のひとつです。
最短18分で審査が完了し、即日融資も可能です。
申し込みはスマホやパソコンから24時間いつでも行えます。WEB完結も可能で、原則郵送物が送られる心配もありません。
金利も3.0%~18.0%と、法律で定められた範囲内の金利です。
今すぐお金が必要な方におすすめです。
セブン銀行カードローン
セブン銀行カードローンは、コンビニATMをよく利用する人におすすめです。
セブン銀行の口座があれば、セブン‐イレブンにあるATMから24時間いつでも借り入れや返済ができます。
銀行カードローンの中では珍しく、 原則として勤務先への電話連絡はないので、職場バレの心配もありません。
12.0%~15.0%と、上限金利が大手消費者金融より低く設定されています。
セントラル
セントラルは、中堅の消費者金融です。
審査が柔軟と有名で大手審査に落ちた人でも、審査に通る可能性があります。
申し込みはWEBから24時間受け付けており、最短即日融資も可能です。
4.80%~18.0%と、こちらも法律の範囲内です。
デイリーキャッシング
デイリーキャッシングは、中小消費者金融です。
他社で断られた経験がある方でも、柔軟な審査が期待できます。
独自の審査基準があり、個別の状況に合わせた融資相談が可能です。
法律の範囲内での金利設定です。
お金に困った時の対処法
急にお金が必要になったり、生活費が足りなくなったりした時、一人で悩みを抱え込むのはとても辛いことです。
しかし、安易に個人融資掲示板のような危険な手段に頼るのではなく、安全な解決策を探すことが何よりも重要です。
ここでは、お金に困った時に検討すべき、いくつかの安全な対処法を紹介します。
1. 公的支援制度を利用する
国や自治体には、生活に困窮している人を支援するための様々な制度があります。
- 生活福祉資金貸付制度: 低所得者や高齢者、障害者の世帯を対象に、生活に必要な資金を低金利または無利子で貸し付ける制度です。
- 住宅確保給付金: 離職や廃業により住居を失うおそれのある人に対し、家賃相当額を支給する制度です。
- 求職者支援制度: 職業訓練や生活支援の給付金を受けながら、スキルアップを目指すことができる制度です。
これらの制度は、お住まいの地域の福祉事務所や社会福祉協議会で相談できます。
2. 勤務先の制度を確認する
会社によっては、従業員向けの貸付制度を設けている場合があります。
- 社内融資・従業員貸付: 福利厚生の一環として、社員向けに低金利でお金を貸し付けてくれる制度です。緊急の出費に対応できる場合があります。
人事部や総務部に相談してみるのも一つの手です。
3. 債務整理を専門家に相談する
すでに借金に悩んでいる場合は、弁護士や司法書士といった専門家へ相談することを検討しましょう。
- 任意整理: 弁護士が債権者(お金を貸している側)と交渉し、将来の利息をカットしたり、無理のない返済計画を立てたりする方法です。
- 個人再生: 借金を大幅に減額してもらい、残りを原則3年間で分割して返済する方法です。
- 自己破産: 裁判所に申し立てて、借金の支払い義務を免除してもらう方法です。
弁護士は法律の専門家なので、あなたの状況に合わせた最適な解決策を提案してくれます。
4. 正規のカードローンを利用する
緊急で少額のお金が必要な場合は、前述したカードローンも有効な選択肢です。
- 大手消費者金融: アイフルやアコムのように、最短で即日融資に対応してくれるところが多いです。
- 銀行カードローン: 消費者金融より金利が低い傾向にありますが、審査に時間がかかる場合があります。
これらのサービスは、法律で定められた範囲内で安全に利用できます。ただし、借りすぎには注意し、計画的な利用を心がけましょう。
一人で悩まず、まずは身近な窓口や専門家に相談してみてください。お金の問題は、安全な方法で解決できる糸口が必ず見つかります。


コメント