「ビジネスローンの審査に落ちてしまった」
「必ず借りれるビジネスローンはない?」
このような悩みを抱えていませんか。資金調達に役立つビジネスローンですが、審査があるため、誰もが利用できるとは限りません。
なかにはビジネスローンで審査落ちしてしまい、なぜ落ちてしまったのかと悩む人もいるでしょう。
ビジネスローンの審査に通るには、事前に審査基準を知り、必要な対策をとらなくてはいけません。そこで本記事では、ビジネスローンで審査落ちする理由について解説します。
また、独自審査で評判のビジネスローン4社とファクタリング業者2社も紹介するので、審査に自信がない人は、資金調達の際に本記事を参考にしてみてください。
ビジネスローンで審査落ち。法人ローン通らない理由は?審査基準・コツ・信用情報。PayPay銀行など

ビジネスローンに審査落ちしてしまったときには、落ちた理由を考えなくてはいけません。
なぜなら、ビジネスローンに落ちたからといって、すぐに別のローンを申し込んでも再び審査落ちしてしまう可能性が高いからです。
何度も審査落ちを繰り返した履歴ばかりが残ると、借り入れがますます厳しくなります。
しかし、審査落ちの理由を考えれば、次の申し込みの際に対策できるしょう。ここでは、審査落ちした際に考えられる理由をピックアップしているので、参考にしてみてください。
ビジネスローンに審査落ちした理由を考える
ビジネスローンに審査落ちする理由はいくつか考えられます。下表にまとめたので、自分に当てはまっていないかをチェックしてみてください。
| 審査落ちの理由 | チェックポイント |
| 申込内容に不備がある | 記入漏れや記入ミスがある提出書類が不足している |
| 開業から1年経過していない | 「開業から1年経過」が条件になっている場合がある 開業から1年未満は廃業の可能性が高いとみなされる |
| 税金を滞納している | 返済が困難になると判断される |
| 申込内容に虚偽と疑われる箇所がある | 審査に通りたいがために虚偽の内容を記入してもすぐにバレてしまい、信用を失う |
| 信用情報に問題がある | 申込者の信用情報に延滞や債務処理などの事故情報がある |
| 返済能力がないと判断される | 事業計画書で自社の信用性をアピールできていないと、返済能力がないと判断される場合がある |
| 多重の申込履歴がある | 資金管理能力や返済能力がないとみなされる |
| 借入希望額が多すぎる | 借入希望額と過去の売上実績の差が大きいと、見通しの立てられない会社だとみなされる |
審査に通らない理由は?信用情報の開示請求を行う
申込者の信用情報に問題があると審査に通りません。
信用情報には、個人の基本情報のほか、クレジットカードやローンの申し込み履歴、利用状況、返済履歴などが記載されています。
申し込み履歴はすべて残るため、何度も審査に落ちていると「お金に困っている」「返済能力がない」とみなされます。
このような原因を考慮し、審査に落ちた人は、まず自分の信用情報を確かめてみるといいでしょう。個人信用情報は、所定の手続きに則って手数料を支払えば、誰でも確認できます。
信用情報は、次の3つの信用情報機関で記録されています。
消費者金融はJICCとCICに加盟しているところが多いため、信用情報を確認する手段としてCICを例にして紹介します。CICの情報開示で確認できる主な内容は、次のとおりです。
- クレジットやローンなどの契約内容
- クレジットやローンなどの支払状況
- ローンの返済状況
- 新規にクレジットやローンなどを申し込んだ記録
情報開示には、インターネットと郵送の2通りの方法があります。
| インターネットで開示 | 郵送で開示 | |
| 概要 | パソコンやスマホで即時に開示報告書を確認できる | 申込書を郵送した後、10日ほどで開示報告書が送られてくる |
| サービス日時 | 毎日8:00~21:45 | 申込から10日程度で開示報告書が到着 |
| 用意するもの | インターネット環境発信番号を通知できる電話 | 開示申込書本人確認書類などの必要書類 |
| 手数料 | 500円 | 1,500円 |
情報開示をすれば、審査に落ちてしまった理由がわかるかもしれません。その他の情報機関への開示については、以下をご参考ください。
PayPay銀行などの銀行ビジネスローンは審査が厳しい?
ビジネスローンには、銀行系とノンバンク系(銀行以外)の2つがあります。
銀行ビジネスローンは、ノンバンク系と比べると審査は厳しいといえます。銀行ビジネスローンでは「開業から2年以上経過」を申し込み条件としているところが多い傾向です。
また、決算書や商業登記簿謄本など、複数の書類提出が必要になり、申し込みのハードルも厳しいのです。
とはいえ、すべての銀行ビジネスローンの審査が厳しく、通りにくいわけではありません。
銀行ビジネスローンのなかでも、PayPay銀行のビジネスローンなら、開業したての個人事業主も申し込みが可能です。
GMOあおぞらネット銀行の「あんしんワイド」も、銀行口座の直近3か月分の入出金明細書を提出するだけでOKです。
上記のように、柔軟に対応してくれる銀行もあるので、むやみに銀行ビジネスローンに申し込まず、自分に合ったところを探しましょう。
ビジネスローン審査なし・審査甘いはない
融資を受けるには審査しなければならない決まりがあるため「必ず借りれる」と言い切れるビジネスローンはありません。
審査が激甘なところもなく、利用者本人の信用情報や事業内容によって借入可否が決められます。なお、利用者がブラックの場合はほぼ借り入れできません。
ビジネスローンで「必ず借りれる」「ブラックOK」と謳っている業者がいるとすれば、貸金業法に違反している闇金や違法業者です。
第十六条 貸金業者は、その貸金業の業務に関して広告又は勧誘をするときは、貸付けの利率その他の貸付けの条件について、著しく事実に相違する表示若しくは説明をし、又は実際のものよりも著しく有利であると人を誤認させるような表示若しくは説明をしてはならない。
引用:貸金業法
闇金や違法業者を利用すると、法外な利息をとられて余計に資金繰りが悪化したり、悪質な取り立てで営業妨害されたりする可能性があります。
ビジネスローンの審査に落ちたからといって、闇金を利用するのは大変危険です。
ビジネスローンは独自審査の業者を選べば審査落ちしにくい?法人におすすめ2社。あんしんワイド・キャレントなど
ビジネスローンの審査基準は、業者によって異なります。一つのビジネスローンの申し込み条件に当てはまらなかったからといって、すぐに諦める必要はありません。
さまざまなビジネスローンの申し込み条件や審査方法をよく知り、自分に合うところを選べば審査に通る可能性は見えてきます。
ここでは、法人におすすめの、独自審査を行っているビジネスローン2社を紹介します。
GMOあおぞらネット銀行「あんしんワイド」

画像引用:GMOあおぞらネット銀行
GMOあおぞらネット銀行の「あんしんワイド」は、借入可能額の範囲内で、事業に必要な資金を何度でも自由に借りられる融資枠型ビジネスローンです。
審査に必要なのは「銀行口座の直近3か月分の入出金明細書」だけなので、創業初期や赤字の企業でも借り入れできます。
事業継続年数や事業内容に不安がある人は、本ビジネスローンを検討してみるといいでしょう。
申込から借入まで最短2日、Web完結で24時間365日申し込みができ、来店の必要もありません。
| 融資対象者 | 法人 |
| 実質年利 | 0.9%~14.0% |
| 借入限度額 | ~1,000万円 ※借入限度額は審査によって決定します |
| 融資までの期間 | 最短2日(※) |
| Web完結 | 可能 |
※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。
キャレント

画像引用:キャレント
キャレントは中小消費者金融のビジネスローンのため、人の手による独自の審査が行われます。
銀行や大手消費者金融から借り入れできなかった人や、信用情報に多少の問題がある人でも柔軟な審査が期待できます。
全国どこからでも24時間365日Web上で申し込める利便性の高さに加え、14時までに手続きが完了すれば即日融資も可能です。
| 融資対象者 | 法人 |
| 実質年利 | 7.8%~18.0% |
| 借入限度額 | 1~500万円※借入限度額は審査によって決定します |
| 融資までの期間 | 最短即日融資(※) |
| Web完結 | 可能 |
※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。
個人事業主OK!審査激甘ではないが独自審査で頼れる2社
ビジネスローンは法人のみを対象としているところも多いですが、個人事業主が利用できる金融会社もあるので、ご安心ください。
ここでは、個人事業主が利用できる独自審査のビジネスローンを2社紹介します。
デイリーキャッシング

画像引用:デイリーキャッシング
デイリーキャッシングの審査には、本人確認書類・決算書・法人登記簿などが必要ですが、中小の消費者金融であることから、大手よりも審査が柔軟です。
申し込み当日の融資も可能としており、店舗での手渡し以外に振込融資にも対応。不便のない資金調達が期待できます。
5.2%~14.5%の低金利かつ最長30年間での返済が可能なので、無理のない返済プランで融資が受けられます。
| 融資対象者 | 法人、個人事業主 |
| 実質年利 | 5.2%~14.5% |
| 借入限度額 | 200~5,000万円※借入限度額は審査によって決定します |
| 融資までの期間 | 最短即日融資(※) |
| Web完結 | 可能 |
※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。
ニチデン

画像引用:ニチデン
ニチデンでは独自の審査基準を設けており、他社から断られた人でも借りられる可能性があります。
最大1億円までの大口融資に対応しているので、多額の資金が必要な事業者にとっても心強い借入先です。
平日14時までの申し込みなら即日に振り込んでもらえるため、急に資金が必要になった場合も安心です。
| 融資対象者 | 法人、個人事業主(※1) |
| 実質年利 | 4.8%~17.52% |
| 借入限度額 | ~1億円 ※借入限度額は審査によって決定します |
| 融資までの期間 | 最短即日融資(※2) |
| Web完結 | 可能 |
※1:大阪府・京都府・兵庫県・和歌山県・奈良県・滋賀県・三重県に在住または事業拠点を構えている方が対象です。
※2:申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。
即日現金化OK!ビジネスローン以外ならファクタリング!おすすめ2社
ビジネスローン以外の資金調達方法なら、ファクタリングもおすすめです。
ファクタリングとは、売掛債権を譲渡することで現金を得る資金調達方法です。そのため、信用情報や事業内容に不安がある人も、スムーズに資金調達できる可能性があります。
ここでは、即日に資金調達できるファクタリング会社を2社紹介します。
QuQuMo online

画像引用:QuQuMo online
少しでも早く資金が必要な人におすすめなのが、最短2時間での入金が可能なQuQuMo onlineです。Web完結により、来店・面談不要で資金調達できます。
会員登録を済ませれば、その後は好きなときに申請でき、リピート申し込みも簡単です。
資金が必要になるのは一度だけとは限らないので、繰り返し利用できるのは事業者にとって安心できるポイントでしょう。
必要書類は請求書と通帳のコピー2点のみとなっており、書類を用意する手間が省けます。
手数料は業界最低水準の1%からと低コストですから、費用とスピードを重視したい人に最適です。
| 利用対象者 | 法人、個人事業主、フリーランス |
| 買取可能額 | 上限なし |
| 手数料 | 1%~ |
| 入金スピード | 最短2時間 |
| オンライン手続き | 可能 |
PMGファクタリング:審査&見積もりは最短20分!法人におすすめ

出典:PMGファクタリング
PMGファクタリングは、買取件数を毎月1,500件以上も取り扱っている原則法人のみが利用できる人気のファクタリングです。
50万円の小額から、最大2億円までと幅広く対応してくれます。少し足りないときも、大金が必要になっても相談できる頼もしい存在といえるでしょう。
最短2時間のスピード入金も可能なので、ぜひ無料で相談してみてください。
| 手数料 | 審査による |
| 入金スピード | 最短2時間 |
| 買取可能額 | 50万円~2億円 |
ビジネスローン審査落ちたのQ&A
ビジネスローンは絶対借りれる?
A. 「絶対借りれる」ビジネスローンは存在しません。
ビジネスローンは、銀行、信用金庫、ノンバンク(消費者金融系、信販系)など、どの金融機関が提供するものであっても、貸金業法や銀行法に基づき、必ず「審査」を行います。
これは、利用者の返済能力と信用情報を確認し、貸し倒れのリスクを防ぐためです。
「審査なし」「誰でも借りれる」と謳う業者は、違法なヤミ金業者である可能性が極めて高いため、絶対に利用しないでください。
ビジネスローンの信用情報はどうなるのか?
A. ビジネスローン(事業者ローン)の審査では、主に以下の2つの信用情報が重要になります。
- 法人(企業)の信用情報: 銀行系ローンなどで確認されることがあります。企業の借り入れや支払い状況が記録されています。
- 経営者個人の信用情報: 多くの中小企業向けビジネスローンでは、経営者個人が連帯保証人となるため、経営者個人の信用情報(CIC、JICCなど)も必ず照会されます。
- 経営者個人のクレジットカードや住宅ローン、消費者金融の返済状況に問題(延滞など)があると、企業の審査にも悪影響を及ぼします。
また、ビジネスローンに申し込みをした履歴も、信用情報機関に一定期間記録されます。短期間に複数社に申し込むと「申し込みブラック」と見なされ、審査に不利になります。
ローン審査に落ちてしまう人の特徴は?
A. ビジネスローンに限らず、ローン審査に落ちやすい人には以下の特徴があります。
- 過去に金融事故情報がある:延滞や債務整理の履歴が信用情報に残っている。
- 他社からの借入が多い:既に多額の借り入れがあり、新たな融資の返済能力に疑問を持たれる。
- 収入が不安定である:個人事業主の場合、確定申告の内容で収入の安定性や継続性が低いと判断される。
- 申し込み内容に不備や虚偽がある:書類のミスや、意図的な虚偽申告が判明した場合、信用度が失われます。
- 短期間に多重申込をしている。
事業者ローン審査激甘はどこ?
A. 前述の通り、「審査が激甘」な正規の事業者ローンは存在しません。
しかし、銀行系ローンと比較して、ノンバンク系(消費者金融系や信販系)のビジネスローンは、独自の柔軟な審査基準を持っている傾向があります。
- 特徴: 銀行融資を断られた企業や、赤字決算の企業でも、現在の事業の将来性や資金使途などを評価して融資を検討する場合があります。
- 代表的な会社: AGビジネスサポート、アイフル、アコムなどのビジネスローンは、審査スピードが早く、柔軟な審査を行う傾向があります。
- 注意点: 審査の柔軟性が高い分、金利が銀行系ローンよりも高めに設定されていることがほとんどです。
オリックス ビジネスローン 審査落ちしたのはなぜ?
A. オリックスグループのローンは、一般的に銀行系に近い厳格な審査基準を持っているため、落ちた理由も一般的なビジネスローンの審査落ち理由と共通します。考えられる主な理由は以下の通りです。
- 経営者個人の信用情報に問題があった:過去に他社での返済遅延や滞納があった。
- 他社からの借入残高が多かった:返済能力に対して、融資希望額や既存の借入額が多いと判断された。
- オリックスグループ内での取引履歴に問題があった:過去にオリックスグループのサービス(リース、カードローンなど)で支払いの滞納などのトラブルがあった場合。
アイフルビジネスローン仮審査通ったのはなぜ?
A. アイフルビジネスローンの仮審査に通ったのは、主に「スコアリングシステム」の基準を満たしたためと考えられます。
- スコアリングの通過: 仮審査は、主に申込時に申告された情報(年収、借入状況、勤続年数、業歴など)に基づき、コンピューターが自動で行う簡易的な審査(スコアリング)です。このスコアリングの基準点を満たしたため、仮審査に通過しました。
- 本審査との違い: 仮審査は融資を保証するものではありません。本審査では、提出された決算書や経営者個人の信用情報を詳細に確認し、在籍確認なども行われます。仮審査通過後に、信用情報に問題が見つかったり、書類と申告内容が異なったりした場合、本審査で落ちる可能性があります。
AGビジネスサポートの審査厳しい?
A. AGビジネスサポートの審査は、メガバンクなどの銀行系ローンと比較すると、柔軟性が高いと評価されています。
- 柔軟な点:
- 赤字決算や債務超過でも、現在の事業状況や将来性を評価して融資を検討してくれる可能性があります。
- 事業実績が1年以上の企業でも申し込み可能です。
- 重視される点(審査が厳しくなる要因):
- 返済能力:既存の借入状況や、将来的な収益見通しが立たない場合は審査に通りません。
- 信用情報:経営者個人の信用情報に著しい金融事故(長期滞納など)がある場合は、審査通過が難しくなります。
- 多重申込:短期間に複数のビジネスローンに申し込んでいると、審査は厳しくなります。
結論として、AGビジネスサポートは、銀行に断られた企業にとって有力な選択肢ですが、無条件で借りられるわけではなく、返済能力と信用情報は厳しくチェックされます。
まとめ
ビジネスローンの審査に続けて落ちないためには、審査落ちの理由を考えたうえで、適切な対策を講じましょう。
一度審査落ちしたからといって危険な違法業者に手を出すのではなく、独自審査のビジネスローンやファクタリングを利用するのがおすすめです。
| 法人向けビジネスローン | GMOあおぞらネット銀行 キャレント |
| 個人事業主向けビジネスローン | デイリーキャッシング ニチデン |
| ファクタリング | PMGファクタリング QuQuMo online |
どこもスピーディーな資金調達が可能なので、すぐに資金が必要な人にとっては心強い存在となるでしょう。

